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子供の虫歯に要注意!虫歯予防は乳歯から

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子供の乳歯は虫歯になりやすい

虫歯の思い出というと、何歳頃のことを思い出しますか?「小学生の時、初めて行った歯医者さんが怖くて仕方がなかった」「受験の時に虫歯が痛まないように、事前に歯医者さんに行った」そんな記憶をお持ちの方が多いのではないでしょうか。虫歯の治療はあまり気持ちのよいものではないので、子供の頃の治療の体験はとくに鮮烈な記憶として残っているかもしれませんが、実はそれだけではありません。子供の頃や学生時代に虫歯や歯医者さんに関する経験談が多いのは、その時期が人の歯の一生のなかで、とくに虫歯になりやすい時期と言えるからなのです。具体的には、「乳歯」の時期と「永久歯に生え変わった直後」が、虫歯の要注意時期といえます。

1.虫歯に弱い乳歯の時期

1-1.永久歯よりもひ弱な乳歯

まず、最初の要注意時期である乳歯の時代に、なぜ虫歯の危険が高まるのでしょうか。その理由の一つが、乳歯の構造にあります。歯は口腔内に露出している歯冠部と、その根っこの部分である歯根部に分けられます。

このような歯の構造は、乳歯でも永久歯でも基本的に変わりません。しかし、同じ構造をしていても、乳歯を形成しているいくつかの層の厚さや質の面で、永久歯よりも脆弱なのです。

1-2.頑丈なエナメル質も乳歯は薄い

まず口腔内に見える歯の表面部分。歯の構造上では「エナメル質」と呼ばれています。ここは、人間の身体のなかで最も硬い場所と言われています。

硬さの指標であるモース硬度で比較すると、人の歯のエナメル質の硬さは、なんと鉄以上。エナメル質があるからこそ、硬い物を噛んだり、何度もすりつぶしたりすることができます。

このエナメル質の厚さですが、永久歯の場合は2〜3mmほどと言われますが、乳歯のエナメル質はその半分程度。このため、虫歯になると永久歯よりも症状が速く進行してしまいがちです。

1-3.再石灰化の働きが弱い乳歯

歯のエナメル質は、虫歯の原因となる細菌によって、つねに溶かされ、虫歯になる危険にさらされています。

でも、実際にはそう簡単には虫歯にはなりません。その理由は、人間の口のなかに、溶けたエナメル質を元に戻す働きがあるためです。

少し詳しく説明すると、虫歯菌は酸を出すことでエナメル質を溶かします。これを脱灰(だっかい)といいますが、この脱灰した部分を、唾液の中に含まれるリン酸カルシウムという成分が修復します。この働きを、エナメル質の再石灰化と呼びます。

しかし、乳歯の場合は、残念ながらこの再石灰化の力が永久歯よりも弱く、乳歯が虫歯になりやすい理由の一つとなっています。

1-4.虫歯が乳歯のエナメル質を突破すると、症状は加速度的に進行してしまう

このように、永久歯よりも薄いエナメル質で覆われ、再石灰化による修復力も劣る乳歯にとって、虫歯は大敵。ちょっとした虫歯でも、エナメル質に穴を開けてしまいます。そして、一度エナメル質の防御を突破すると、事態はより深刻になります。

エナメル質の内側には、歯の大部分を構成する象牙質と呼ばれる層があります。この象牙質は、エナメル質よりも柔らかい層ですが、乳歯の象牙質は永久歯よりもさらに薄く、柔らか。そのため小さな虫歯でも、あっという間に進行して大きな穴が空いてしまいます。

象牙質の内側には歯髄とよばれる神経がありますが、乳歯の虫歯は速いスピードで神経に到達し、治療もより大掛かりなものになる場合があります。

1-5.虫歯リスクが高い乳歯の奥歯

隙間なく整然と生え揃う永久歯とは異なり、乳歯には歯と歯の間に隙間があります。この隙間は「発育空隙」と呼ばれ、将来永久歯が生えてくる時に備えて用意された隙間です。

人間だけではなく、チンパンジーやゴリラにも見られるため「霊長空隙」とも呼ばれます。しかし、この隙間は奥歯にはありません。この奥歯は、歯ブラシが届きにくかったり、隙間が磨きにくいこともあり、奥歯はとくに虫歯になりやすい場所となっています。

2.生えた直後の永久歯も虫歯に要注意

2-1.生えたての永久歯は「永久歯じゃない」

乳歯よりも大きな永久歯は、見るからに「大人の歯」という感じです。しかし、生えたばかりの永久歯は、まだ本来の強さを備えているわけではありません。唾液の中に含まれるリン酸カルシウムなどを取り込むことで、少しずつ時間をかけて強い歯になっていきます。この未成熟な永久歯を専門的には「幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)」と呼びます。幼若永久歯は誕生してから数年をかけて口の中で永久歯として成熟していきます。言い方を変えると、この成熟期間が虫歯のリスクの高い期間とも言えるのです。

2-2.虫歯に弱い幼若永久歯

生まれたばかりの幼若永久歯は、ミクロの目で見ると表面が粗く、汚れもつきやすい状態です。また、虫歯菌から発生する酸にも弱く、とくに注意が必要です。

2-3.乳歯と永久歯が混在する口腔は歯のトラブルの温床になりやすい

乳歯は全部で20本。これに対して永久歯は全部で32本ですから、子供が大人になると12本も歯が増えることになります。

生え変わりのタイミングも、「1本抜けて、1本生える」わけではなく、歯によって生えてくる時期がまちまちで、今まで歯が無かったところに生えてくる歯もあります。

この時期は、乳歯と永久歯が混在し、歯の大きさや高さが違ったり、新たに芽生えようとしている歯で歯肉が盛り上がっていたりして、ブラッシングしにくい部分がたくさん出来てきます。

また、抜けそうになった乳歯の周囲が歯肉炎になるようなこともあり、虫歯をはじめとしたトラブルの原因になりやすい時期です。

2-4.やがて抜けるからといって、放っておいてはいけない乳歯の虫歯

乳歯は永久歯が生えてくると自然と抜け落ちます。「だったら、乳歯が虫歯になっても、放っておけばいいじゃない?」と思われるかもしれませが、それは絶対にやめてください。

なぜなら、乳歯の虫歯は、永久歯にも悪い影響を与えるからです。まず、乳歯の下には永久歯の芽がありますが、虫歯がその芽に影響を与え、永久歯の成長を妨げることがあります。

また、せっかく生まれてきた永久歯の周囲に虫歯の乳歯があると、永久歯が虫歯になるリスクが高まります。このような問題を避けるためにも、永久歯が出始めてたら歯の検診をすることをおすすめします。

2-5.虫歯になりやすいといわれる「6歳臼歯」

6歳頃になると、奥歯の手前側の乳歯のなかった場所に第一大臼歯が生えてきます。別名「6歳臼歯」と呼ばれる歯です。

この歯が出てくる歳頃の子供は、まだ歯磨きがうまくできず、磨き残しが多いことがあります。また、6歳臼歯の形が複雑で溝が深いためブラッシングが行き届かないことが多く、虫歯になるケースがよくあります。

この時期は、子供だけではなく、親がブラッシングをサポートすることも大切です。この臼歯は、噛むという機能において非常に大切な役割を持っているので、できるだけ健康なまま大人の永久歯に成熟させたい歯です。

まとめ

赤ちゃんの口の中に、真珠の粒のような小さな乳歯が生まれてきたのを発見すると、健やかな成長が実感できて本当に嬉しいものです。

しかし、同時にその日から、生涯にわたって続く虫歯との戦いが始まります。虫歯にならないためには、ブラッシングをはじめとした日頃の手入れが欠かせませんが、それに加えて、2つの「虫歯の要注意時期」をしっかりと認識することが大切です。

それが「乳歯の時期」と「永久歯が生え変わった時」。乳歯は、永久歯と違って歯の構造が全体的に弱いため、虫歯になりやすく、一度虫歯になったら進行が早いことが特徴です。

また、生え変わったばかりの成熟していない永久歯=幼若永久歯も、まだ永久歯本来の強さを備えていないため、汚れがつきやすく、虫歯菌の酸にも弱いため、虫歯のリスクが高まります。

この二つの時期は、おもに幼稚園から学生、成人前までにあたりますが、とくに虫歯に注意したいこの時期を乗り切って、健康な歯で人生を過ごしたいものです。

ちょっと待って!! 未来歯科の見解もお読みください!

乳歯が生えてからの予防はもちろんですが、歯が生える前からの予防は意識したことはありますか。

よりお子様の歯を大切にしたいのであれば、歯が生える前の母乳の段階からの予防が必要です。

歯が生える前からの予防というと驚かれるかもしれませんが、もっと言えば、お母さんの母体内にいる段階からの予防をしないと母子感染を防ぐのは難しいと言えるでしょう。

未来歯科と他の歯科医院との最も大きな違いはここにあります。

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