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歯を治療しない人生のための、乳歯と永久歯の基礎知識

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虫歯から歯を守るための知識

人は生まれた時から、虫歯や歯並びの悩みと切っても切れない関係にあります。このような歯にまつわる心配に最初に直面するのが、赤ちゃんに乳歯が生えた時や、乳歯から永久歯に生え変わる頃ではないでしょうか。

歯が1本もなかった赤ちゃんにも、生後数ヶ月で乳歯が芽生えてきます。

また、小学生になると自然に乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。

時には乳歯を押しのけて永久歯が姿を表すようなケースも見られます。

このように、新しい歯が誕生する時期は、歯のケアがとくに大切な時期。もし、生まれたばかりの歯をそのまま放置したり、正しいケアを行わなければ、虫歯になりやすくなったり、弱い歯になります。だから、乳歯や永久歯の生え変わりや、それぞれの特徴を知っておくことは、歯の健康にとって大切なことなのです。

1. 乳歯と永久歯は、生まれる前から生えている!?

乳歯はいつ誕生するのかご存知でしょうか。その答えは「赤ちゃんが生まれる前」です。正確には、お母さんのお腹にいる間に歯の芽が生まれるのですが、そんな時から歯が育まれているというと、少し驚かれるのではないでしょうか。

乳歯が目に見える形で歯の中に出てくるのは、一般的に生後7〜8ヶ月頃からと言われます。

しかし、赤ちゃんの体の中では、生まれる前から乳歯の“芽”となる「歯胚(しはい)」と呼ばれる組織が育まれています。

具体的には胎生6〜8週間頃に乳歯の歯胚の発生が始まります。

さらに驚くべくことに、胎生数ヶ月で永久歯の歯胚も発生します。歯は長い月日をかけて少しずつ生え揃っていくような気がします。

しかし、実際には、まだお母さんのお腹の中にいる時から歯の芽は誕生し、口の中に乳歯として登場するその日に向けて育まれているのです。

2.「乳歯」の基礎知識

2-1. 「乳歯」が生え揃うのは0歳〜3歳頃まで

では、歯が生え始めるのはいつでしょうか。

一般的に乳歯が生え始めるのは生後6ヶ月頃からと言われます。生え始めの時期には個人差があるので少しくらい遅くても気にする必要はありません。

ただし、1歳を過ぎても歯の生える兆候が見られない場合は、先天的な歯の欠如という可能性もあるので、歯科医に相談してください。

2-2.「乳歯」は下の前歯から生えてくる

乳歯の生え始めは6ヶ月頃からと書きましたが、すべての歯が一斉に生え始めるわけではありません。歯には生えてくる順番があるのです。

まず最初に顔を出す乳歯は、下の乳中切歯(前歯)です。赤ちゃんの口の中で、最も確認しやすい位置にあるので、生え始めの小さな白い歯を見つけて嬉しくなったことを覚えているお母さんも多いのではないでしょうか。この歯が生えると、その隣の乳側切歯や上の前歯が顔を出し始めます。

さらに1歳になると乳犬歯や第一乳臼歯が生えてきます。

そして、2歳から3歳までに一番奥の第二乳臼歯が生えて、20本のすべての乳歯が生え揃います。

生え始めるタイミングは下顎と上顎で1〜2ヶ月程度の差がありますが、生えてくる順番はいずれも前歯から奥歯の順番です。

歯が生える頃は歯茎がムズムズして、赤ちゃんの夜泣きの原因になったり、いろんなものを口に入れたがったりする理由だと言われることがあります。

本当かどうかはわかりませんが、歯の成長は赤ちゃんの成長と密接な関わりがあることは確かです。

乳歯

3.「永久歯」の基礎知識

3-1.「永久歯」は完成までに10年以上かかる超大作

永久歯は、すべての歯が生え揃うと全部で32本。しかも、乳歯は2〜3年で生え揃うのに対して、永久歯は20歳になってから顔を出すものもあり、10年以上をかけて生え揃います。

また、永久歯の32本に対し乳歯は全部で20本ですから、子供が大人になると12本も歯が増える計算になります。だから、「歯が1本抜けて、代わりの歯が生える」だけではなく、なにもなかったところに生えてくる歯もあります。

また、生えてくる時期もまちまちです。ただし、乳歯が抜けて永久歯が生えてくるおおよその順番は決まっています。これを知っていると、子供の口の中の新しい変化に気づくきっかけになるので、覚えておかれるとよいでしょう。

3-2.乳歯から生え変わる永久歯と、新しく生まれる永久歯がある

それでは、永久歯が生まれる時期と順番をお伝えします(個人差があるので、一般的な傾向とお考えください)。

一番最初に誕生する永久歯、それは、下顎の中切歯、または下顎の第一大臼歯と言われます。だいたい6歳頃ですが、下の前歯=乳中切歯がグラグラしてきたと思ったら自然に抜け落ち、その後に永久歯の前歯=中切歯が生えてきます。一際大きな、立派な歯なので、子供から大人への力強い成長を感じる方も多いのではないでしょうか。

同じ頃に前後して、第一大臼歯が生えます。これは、奥歯の手前側の歯になりますが、そもそも乳歯のなかったところに生えてきます。別名「6歳大臼歯」とも呼ばれます。

この後は、おおよそ前から順番に、側切歯(下顎:7〜8歳/上顎:8〜9歳頃)、犬歯(下顎:9〜10歳/上顎:11〜12歳頃)、2本の小臼歯(上顎・下顎ともに10〜12歳頃)と生え、続いて、すでに生えている第一大臼歯の奥に第二大臼歯(下顎:11〜13歳/上顎:12〜13歳頃)が生えてきます。

さらに、その奥に第三大臼歯が17歳以降に生えてきます。

3-3.生える人と生えない人がある第三大臼歯=親知らず

永久歯の中で、一番最後に生えてくる第三大臼歯は、別名「親知らず」と呼ばれている歯です。奥歯の最も奥に上下合計4本あり、大人になってから生えてくることが多い歯です。しかし、人によっては生えなかったり、生える歯と生えない歯がある場合もあります。

この歯は、他の永久歯が生え揃ってから出てくることが多く、顔を出した時には顎のなかにこの歯が生えるためのスペースが足りないことがあるため、他の永久歯を押し出したり、突き出したり、横向きに生えたり、傾斜して生えるようなことがよくあります。

また、歯肉が被さったままの場合もあります。このような状態になると、第二大臼歯との間に虫歯の原因となる歯垢が溜まりやすく、また、その歯垢を取り除こうとしても歯ブラシが届きにくいことが多いため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。大人になってから問題になることが多い歯ですが、早めに診断し、歯の状況を把握しておくと安心です。

永久歯

4.乳歯と永久歯の違い

4-1.子供の顎には乳歯、大人の顎には永久歯

なぜ乳歯から永久歯に生え変わるのでしょうか。わざわざ生え変わるようなことなどせずに、最初から丈夫な歯ができていると便利なようにも思います。

これにはいろいろな説がありますが、一つの事実として、小さな子供の顎は20本の乳歯で一杯になりますが、成長した大人の顎になると32本の大きな永久歯を生やすことが可能になるということが挙げられます。顎の成長に合わせて、最適な歯が用意されるというものです。

大人になるとより硬いものを食べたり、進化の過程においては硬い歯を道具として使うこともあったかもしれません。ちなみに、ニホンザルやチンパンジーも永久歯への生え変わりがあるそうです。

4-2.乳歯と永久歯は「色」が違う

乳歯と永久歯の代表的な違いは3つあります。その一つが「色」です。乳歯はより白に近い色をしていますが、永久歯は黄色みを帯びています。

4-3.乳歯と永久歯は「大きさ」が違う

乳歯よりも永久歯の方が一回り大きいサイズ。まさに子供の歯と大人の歯という感じです。

4-4. 乳歯と永久歯は「中身」が違う

乳歯も永久歯も、エナメル質、象牙質といった基本的な構造は歯冠部・歯根部ともに変わりません。しかし、乳歯のエナメル質、象牙質は永久歯に比べて薄く、虫歯に対する防御力は劣ります。子供の虫歯が早く進行するのはこのためです。

まとめ

赤ちゃんが少しずつ成長して、可愛らしい乳歯が生え揃うと、歯と歯の間に隙間があることに気づきます。

「大人の歯は隙間なく並んでいるのに、
 この子は歯並びが悪いのじゃないかしら、、、?」

そんな疑問を抱えるお母さんが、少なからずおられます。実はこの隙間は、将来永久歯が生えてくる時のために用意されているスペースで、どの子供にも見られるものです。専門的には「発育空間」と呼ばれます。

このようなことも、乳歯と永久歯のことを少し知っていれば、無用に心配することはなくなります。赤ちゃんやお子さんの歯が気になる年頃になったら、永久歯と乳歯の違いを思い出して下さい。

ちょっと待って!! 未来歯科の見解もお読みください!

お子様が母体内にいるときにはすでに「永久歯」の前歯は出来ています。

二番目の歯は生後二ヶ月から三ヶ月に出来てきますが、お母さんの抱き方によってお子様の良い姿勢を保てなくなり、永久歯が出来ないことがあります。

そして、五番目の歯。これは二歳から三歳までの発育不良によって起こることが原因が分かっています。

姿勢は歯に対して大きな影響を及ぼしていて、永久歯が生えてくる前の段階から意識することが必要です。

ですがこのことは、ほとんどのお母さんはご存じありません。歯が生えてこない限りは目に見えないので思いもよらないので、当然と言えば当然なのですが、永久歯は四歳半で全部乳歯の下にすでにあるのです。

ですからその時までに、正しく生えるための準備として顎を発育させておく必要があります。

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