予防

ガム は本当に歯を守る?キシリトールの正体と虫歯予防の方法とは

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キシリトールで虫歯予防

ずいぶん前から“歯にやさしい「キシリトール」使用!”といった宣伝文句をCMなどで見たり聞いたりします。何となく砂糖は歯に悪いけど、キシリトールなら、歯に良いんだなというイメージですね。

でも実際に、その性質や虫歯予防に効果的かどうかはあまり知られていないのが現実です。そもそもキシリトールとはどんなものか、お伝えしたいと思います。

1.キシリトールの基礎知識

キシリトール

1-1.キシリトールって何?

キシリトールとは、糖アルコールの一つで、天然素材の甘味料です。広葉樹である白樺や樫(かし)などを原料を加工してフィンランドなどで生産されています。

そうです、商品として有名なガムやタブレットの甘味料に使用されるキシリトールは、工場で作られます。白樺などの木の構成成分である「キシランヘミセルロース」を加水分解して得られた「キシロース」に水素添加してキシリトールを作ります。もともとは天然由来でありながら、作る工程で、人工甘味料になるのです。

しかも、予防歯科の先進国であるスウエーデンの隣国というのも大きく関連がありそうです。

1-2.キシリトールは自然界に存在します

私たちの身近なところでは、イチゴやラズベリーなどのベリー類、プラム、レタスやホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などにも含まれています。すべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ程度の甘味度があるにもかかわらず、砂糖の3/4のカロリーという特徴があるのです。

また、人の体の中でも存在していて、肝臓のグルクロン酸回路で1日に1~15gほど生産されています。

その安全性はWHO(世界保健機構)で、「1日の許容摂取量を限定せず」と認められている安全な甘味料だといえます。また、キシリトールはインシュリンに影響を与えないため、糖尿病の方の点滴にも使われています。

※1997年4月17日、厚生省(現厚生労働省)はキシリトールを食品添加物として使用すること許可しています。

1-3.キシリトールは虫歯を防ぐのか?

答えはイエスです。長期的に使うともっと効果的です。そのポイントは、ミュータンス菌を弱らせ、唾液分泌を活発化することです。

まず、口の中に砂糖が入ってくると、ミュータンス菌が活発に働いてまず歯垢(しこう、プラークともいいます)をつくります。そして、歯垢の中で、歯を溶かす酸をつくるのです。この酸により、歯の成分であるカルシウムやリンが溶かれ、虫歯ができてしまいます。

しかし、キシリトールの場合は、ミュータンス菌のエネルギーを消耗させるだけでなく、糖代謝を阻害する効果も証明されています。つまり、キシリトールは、ミュータンス菌を活発化させず、虫歯のもととなる酸が発生しづらくなるということなのです。

しかも、長期の使用(1日3回で3ヶ月)で、ミュータンス菌の繁殖も弱まり、酸を生産できなくなるというわけです。

また、食後しばらくは、酸を唾液の働きによって中和し、溶けたエナメル質を再石灰化するということが行われていますが、発生する酸の量が増えると、再石灰化が追いつかずに虫歯になってしまうことが多いのです。

ですが、キシリトールに含まれる甘味により、口腔内に入れると味覚が刺激され、唾液分泌が活発して中和を促進させます。そして唾液中のカルシウムがエナメル質と結び付く再石灰化をしっかりと活発化させるのです。

こういったことが、キシリトールが虫歯の予防に役立っているという理由となっています。この効果は他の糖アルコール(ソルビトール、還元水飴、マルチトール、ラクチトール、エリスリトールなど)には見られない、キシリトール特有の作用といえるのです。

1-4.キシリトールの正しい摂り方

  • すべての砂糖をキシリトールにしなくても、食後(1日3回、1回5分程度)キシリトール含有ガムを食べる
  • 虫歯になりやすい人は、キシリトール含有率の高いガム(キシリトール50%以上100%)を毎食後と完食後(1日5回以上)食べる
  • フッ素化合物入りの歯磨き粉の歯みがきをする
  • キシリトール配合でもシュガーレス(砂糖などの発酵性成分がない)であること。
  • ガムかアメであること。口腔内に長くとどまるものが効果を発揮します。飲料やゼリーは、口腔内にとどまる時間が短いため、ほとんど効果を見込めません。
  • 小さなお子さまのガムの飲み込みにご注意ください。

ミュータンス菌(むし歯菌)の母子感染をご存知でしょうか?乳児の母親からの口移しなどでうつると考えられています。できるだけお子さまをむし歯にさせないために、乳幼児をもつご両親とご兄弟、妊婦の方は日頃から自分のお口のミュータンス菌を減らして、母子感染を防ぐためにキシリトールをぜひご活用いただきたいと思います。

2.虫歯予防には、やっぱり毎日の歯磨きと、歯科医での検診を

歯ブラシ

子供の歯を、虫歯から守るために、しっかりとした歯磨き習慣を身につけましょう。小さなお子様の場合、子供の歯磨きの後に、親御さんがきちんと仕上げをしましょう。奥歯や上の歯、歯の裏側を丁寧に磨いて仕上げましょう。また、お子様が積極的に歯磨きできるよう、歯磨き粉を何種類か用意したり、大人と一緒に歯磨きしたり、鼻歌をして磨いたり、楽しくできる環境を用意する工夫もしてみましょう。

以下は、一般的にいわれている正しいブラッシングの方法です。

  • 全体的に何となく磨くのではなく、1本1本、確実に磨いていく。
  • 歯ブラシの毛先部分を歯、または歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽くあてて、力を入れすぎず、大きく動かすのではなく小刻みに、軽く振動させるように磨く。
  • 横だけでなく上下にも歯ブラシを動かし、歯ブラシも横向きだけでなく(常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができます)、上下左右、またグルグル回すように磨く)。子供の歯磨きに有効です。

※毛先が開いた歯ブラシでは、歯磨きの効果が激減しますので、早めに交換しましょう。

まとめ

とくにお子様は、甘いものが大好きです。毎食後はもちろん、おやつなどの間食の後、デザートの後に、キシリトールガムを噛む習慣を取り入れていきましょう。

ですが、あくまでも歯磨きや規則正しい食生活が大切です。また、定期的な歯科検診などは忘れずに!最低でも半年に1度は歯科医で定期的な健診を受けて正しい歯磨きが出来ているか、虫歯がないか、チェックしてもらうことをおすすめします。

 

ちょっと待って!! 未来歯科の見解もお読みください!

ガムが虫歯の予防に効果があるっていうのはですね、唾液をよく出させることで効果があると言われます。

キシリトールはミュータンス菌とか、カビが食べない糖として有名な糖ですが、温度を下げることでも有名な糖なんですね。

ですから冷たい砂糖と言われる部類に入ります。そして虫歯におこすミュータンス菌とか乳酸桿菌はほとんどキシリトールを食べないと言われていますから効果はあると思われます。

ですが、他の糖を摂っていて、キシリトールを摂ってもあまり効果がないと言われています。

ですから、全体の糖質をキシリトールに代えた場合は非常に効果が高いと思われます。

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